
1 シーズン
11 エピソード
ビギナー - Season 1 Episode 1 人生も恋も新人
司法研修所で、初日の講義が始まった。楓由子(ミムラ)はあらかじめ決められているはずの自分の席を探していた。もと、某会社の苦情処理センター勤務のOLだった楓は、期待に胸を膨らませていた。刑事裁判担当の野佐木恍也教官(石橋凌)が入ってくると授業が始まる。野佐木が出す事例に対し、修習生が法的判断を下し答えていく。野佐木は“野良犬に噛みつかれそうになったので、近くに落ちていた棒で叩きのめした”行為の正当防衛の成否を羽佐間旬(オダギリジョー)に問う。羽佐間は、答えよりも“誰が犬を叩いたか?”に固執し、野佐木から相手にしてもらえない。そんな時、野佐木は携帯電話を見ていた松永鈴希(奥菜恵)を注意。松永は、素直に従うが野佐木から“迷惑メール規制法”についての説明を求められると、即答できない。野佐木は、元財務省エリート官僚の桐原勇平(堤真一)を指名。桐原は答えをすらすらと述べるが、野佐木から“ツユダクは?”と尋ねられると、言葉に詰まる。野佐木は桐原を例に、法律家が相手にするのは生身の人間だと修習生に語る。この場にも様々な人間がいると。崎田和康(北村総一朗)は元会社員。田家六太郎(我修院達也)は、バイトをしながら苦節18年の末やっと司法試験に合格。黒沢圭子(横山めぐみ)は、元専業主婦。と、野佐木と森乃望(松雪泰子)の目が合う。森乃は野佐木に前歴を問われるが、なぜか言葉を濁す。野佐木は才能を発揮できない人間には辞めてもらうと、言い放って講義を終えた。